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Planet Table Days

PT公式ブログ

【産地レポート】群馬県に行ってきました!

こんにちは!

 

9月1日からプラネット・テーブル SENDの生産者サポートチームに加わりました村上と申します。まずは自己紹介から。

 

わたしは、但馬牛や丹波の黒豆などの特産品を生み出した農業県兵庫で生まれ育ちました。実家もちょっと畑をやっていたこともあり、子供の頃から植物(花や野菜)が大好きで、大学では植物の遺伝子を研究していました。

 

新卒で入社した工場野菜のメーカーで営業として働いていましたが、生産者さん一人一人の個性が見えるような“手しごと”のお野菜を扱いたいと思い、プラネット・テーブルに入社しました。

 

全国の生産者さんと協力して美味しい食材を東京に届けていきたいと思います。

 

今日は、「生産者サポートチーム」が日々どんな仕事をしているのか、私が最近経験したことから紹介したいと思います。生産者サポートチームは、毎日、全国の生産者さんとコミュニケーションをとっています。その内容は「台風の影響は大丈夫ですか?」「作付したい野菜はありますか?」「前回出荷していただいたお野菜好評なので、来作はもっと作って頂けますか?」などなど。生産者さんが困っている事や産地の状況を身近に感じられるのがこの仕事の面白さだと感じています。

 

でもやっぱり、実際に会ってお話がしたい、産地を自分の目で見てみたい!という気持ちは常に持っていたのですが…なんと入社して早速、その願いが叶いまして。先日『産地訪問』に行って参りました!

 

今回訪れたのは群馬県の昭和村という戦後に大規模生産地として開拓された町です。

迎えてくれたのは、「農園星ノ環」の星野ご夫妻です。

 

レタスやほうれん草など葉物を中心に生産されとており、ご夫妻の他に社員さんが4名とインドネシアからの留学生数4名が働いている比較的大規模な生産者さんです。弊社のサービス「SEND」について少しご紹介をした後、実際に圃場を見せてもらいました。

 

圃場では雨が降る中、小松菜の収穫真っ只中。午前中に小松菜をコンテナに詰め、午後からは出荷場に移動して小松菜を規定の重量に合わせて分けて袋詰めします。

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市場やスーパーで葉もの野菜を販売する際は、値段を付けたり並べたりしやすいために農家さんたちが商品をそろえて出荷しなくてはいけません。この作業が収穫後丸1日かかる訳で・・・時間も資材もかかりますし、急がないとお野菜の鮮度も失われてしまいます。大きさが揃わなかったものは出荷できず、廃棄になってしまうことも多々あるとか。

 

そこで、『SENDへ出荷するときは大変な仕分けやパッケージングは減らし、最低限で大丈夫です』とお伝えしてみました。SENDはレストランシェフ向けの食材を扱っているため、梱包や多少のサイズ差よりも、何よりも鮮度が良く美味しいことが重要なのです。

でも、やっぱりSENDの話を初めて聞く生産者様にとっては、意外なようです。『本当に分けなくていいの?農場長が喜ぶわ〜』と星野さん。休憩から戻ってきた農場長さんを呼んで、

 

星野夫人「ねえ!SENDさんに(野菜を)出すとき、パッケージも仕分けもいらないんだって!」

農場長 「えっ?」

星野夫人「しおれたりしないように濡れ新聞紙で包むだけでいいんだって!」

農場長 「え、新聞紙?(新聞紙なんかでいいの?)」

 

農場長にもお話を聞いてみました。

「流通しやすくするためには仕方ないのですが、袋詰め作業は時間も費用もかさむので手間がかかりますよね。ほうれん草や小松菜は、個人的には出荷基準をはみ出してしまう30cm以上の特大サイズのほうが茎がしっかり太く味も濃く美味しいと思います。

基準を超えてしまうと袋に入らなかったり、袋の中に2束とか3束だけになってしまい見栄えが悪く出荷できないので、小さめのサイズで収穫することが多くなりますね。」

なんて切ない(;;)もったいない!

 

市場で流通していない立派なほうれん草・小松菜の魅力を、東京のシェフ達が知って求めてもらえるようになれば、世の中の野菜の出荷基準の常識も変わるかも・・・。生産者さん達と話していると、新たなアイデアや野心が膨らんできました。生産者様の手間も省けて、私たちもより新鮮で、より美味しくて、畑の状態に近い野菜が届けられる仕事は、やっぱりやりがいがあります。

 

なんて話しながら畑の一部をふと見ると・・・これは!何と立派なトレビス!!試しに育ててみたとのこと、買い手が決まっていないそうなので、すべて予約してきました(笑)。

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他にも、パクチー空芯菜も少しずつ植えられていましたが、これは留学生の皆様がふるさとの味として自分たちで食べたい分を圃場の片隅で作っているそうです。食べたい物を自分で作って食べる自給自足の生活っていいな〜。農家さんにも憧れます。

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今回、産地を見学し、生産者さんと話してみていると、一般的な流通上は規格外となるサイズの大きい野菜が実は美味しい!という話など、普段から消費している野菜に関してまだまだ知らないことがたくさんあるな、と思いました。産地から消費者に野菜は届くけど、産地や生産者が持っている情報は「おいてけぼり」になっているような感じ。逆に生産者さんも、形を揃えることや美しく袋詰めしてある食材しか、一般的には受け入れられないと思ってしまっている部分もあります。それは全く間違いでは無いのですが・・・消費者が本当は美味しくて鮮度が良いものが欲しいということは、二の次になってしまっているというか。

 

これまでの歴史の中で、流通の合理化が進んだ結果だとは思うのですが、いつの間にか「作る人と食べる人の間」で固定概念というか、破っては行けない常識のような物ができている気がしました。もっと野菜と一緒に情報の行き来もできたら、「本当の意味で合理的な需給の調整」ができるのかな。

 

ぼんやりとですが、今後SENDでやるべきことが見えたよう気がしました。

ということで、今回産地で見つけた立派なほうれん草はSENDで紹介していきたいと思いますので、乞うご期待下さい!

 

また、年末にかけて、私以外のメンバーも「産地訪問」に伺う予定です。たくさんの生産者さんにお会いできるがとても楽しみです!宜しくお願いします!

 

生産者サポートチーム

村上