読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Planet Table Days

PT公式ブログ

SENDは、誰のためのものだろう。

代表の部屋

今日、あるメディアに載ったんだけど、読んだ印象はちょっと違うんだよなぁと思って。

 

規格外野菜の流通も(あくまで"も"ね)手掛けている面や、様々な生産者や生産者団体が簡単に登録・出荷できることばかりが取り沙汰されるんだけど、うちの本質はそこじゃない。

 

正確には、「見かけが大事なものもある」し、「見かけや梱包規格より、味や鮮度が優先されるものもある」ってだけ。ただ既成概念(誰かが決めた既存規格)に縛られず、あくまで「用途に最適」であれば良いはずだし、その生産と消費スタイルを広めようという考え。

 

畑まるごと人の口に届き(お金にも換わり)、生産者が持続的に続けられるためには、いつまでもニーズがないものを作っては潰すんじゃなく、持続的な需要が見込まれるものをちゃんと作るところから。いい加減に作られた出来損ないを一時的に安く大量に流すことで、他の頑張っている生産者にも影響が出るようなことは、僕らは絶対にしない。あくまですごく美味しいものだったり、鮮度や状態良いものだから初めて、見かけや規格なんか気にせず使ってもらえる。

 

僕から見ると、JAに限らず幾つかの大型の生産者団体の出荷の問題はこれだ。量ばかりが集まっても、実は付加価値にはならない。品質が悪い人のものに混ぜられて、結果低い値段で評価されたら、ちゃんと品質を上げて売りたい生産者のモチベーションは下がってしまう。挙げ句にスーパーや流通の都合で、味も乗らない青いうちに採る方が売れるなら、誰も努力しなくなる。

 

中身より、資料の体裁や手続きばかりが重要視される大企業と同じ。こんな組織や仕組みになってしまったら、デキる人から抜けていく。

 

シビアだけど、品質を上げて生き残ろうとする生産者しか、SENDでは通用しない。そもそも3200軒の登録生産者さんは、力のある生産者さんだらけだし。品質や用途を追求し、情報に耳を傾け、需要を掴んで地域を支えるんだという気概のある生産者にこそ、僕らのプラットフォーム上のオーダーは明らかに寄っていく。

 

開かれた情報と条件の中で、ビジネスとしての健全な競争があることが、産業を豊かにすると僕は信じている。負けた人が可哀想だとか、皆一緒に生き残ろうと補助金をバラまき、安い原料輸入のために自国の農業を縮小し、その結果非効率を拡大し、ちゃんと作る人が煽りを食ってきた社会を、僕は看過できない。

 

品質も悪く見てくれも悪い、いわゆる「片手間で作られ、適当に出してくるもの」は徹底的に排除する。農業をやるなら、ちゃんと自分で作る努力をするか、そうしないなら誰かちゃんと作る人に任せて行くべきだ。品質が高いものを作る人が持続的な収益が得られ、面積を少しずつ広げ、そのやり方が普及されて初めて、農業は生まれ変わる。

 

SENDはいつまでも、本気の、プロ生産者のための仕組みでありたい。そう思っている。