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Planet Table Days

PT公式ブログ

スタートアップとスモールビジネスの違い。

最近、農業や食の分野はすごく関心が高いんだなぁと感じています。あまり発信していない僕らに、かなりアポがあるくらいですし(笑)。

この分野でスタートアップしたいとか、既に何かを手掛けていて資金調達したいとか、弊社に入りたいという奇特な方とか(笑)、色々ご相談も来るようになりました。

そんな中でも、
ちょっと最近思うことがあります。

それは、スタートアップと、それっぽいスモールビジネスってまったく別物ってことです。

スタートアップっぽくデカいことを言ったり、誰かの受け売りや資料でプレゼンしても、ビジネスモデルやテクノロジーにイノベーションがないなら、"ただのスモールビジネス"だよな、と。

説明次第で、産業に詳しくない方(投資家を含む)なら納得しちゃうような話も、僕らから見ると"昔からやってるよね"とか"他と何が違うの"とか、"既存産業基盤や公的な仕組みがなきゃ成立しないよね"みたいなものが多いです。農業ICTや海外進出支援なんて典型ですね。ICTとかテックと言えばスタートアップかといえばそんなことないです。
結論的に、日本の、特に農業や食の分野には、多くのスモールビジネスは生まれているものの、「ほとんどスタートアップは存在しない」というように感じています。

反対に、短期間で急成長してエグジットするバクチ(一攫千金)をスタートアップ、みたいな捉え方をしている方も多いですね。それは投資の観点ではあえて否定はしませんが、僕自身は少し温度差があります。確かに、成長スピードはむちゃくちゃ意識していますが、そのくらい急がないと手遅れになるという当事者意識というか、危機感からです。上場するなりして、共感や支援をしてくれた投資家やVCさんが儲かって欲しいとは思いますが、僕らはその後もずっと持続的に取り組んで、イノベーションを起こし続ける方が大事です。

話が少し逸れましたね。

スタートアップとスモールビジネスの違いは、やはりその会社の「人」や、その会社を取り巻く生態系を見るとなんとなく分かるように思います。

政府や官公庁と組むことや、目先の補助金を追いかけていたり、人脈を集めていたり、大企業とのアライアンスや出資を求める人は、比較的「大義名分もあり、先例もあり、理解されやすい事業モデル」に走り、結果的にレッドオーシャンの中のスモールビジネスに落ち着きます。不思議とこういう企業には、既存業界との付き合いが多い一方、百戦錬磨のVCさんは関心を示していないことが多いです。

一方で、スタートアップする人たちは、「他の人からすると、よく分からない」です(笑)。振り切れているというか、周りの目や理解を求めず、良い意味で自分中心に動ける人が多いです。誰よりも早く、既存手段では解決できない課題に行き着くので、必然的に新しいテクノロジーやビジネスモデルが必要だと理解し、餓えています。自分がやっていることも見直し、壊してはまた作り直すパラノイア(笑)が多いですが、こうした人の周りには不思議と、エンジニアやスキルある人材、VCが集まります。

この匂いの違いは明らかだなーと思いますし、日本の食・農の分野の「スタートアップ」がもっと増えるように、僕らも先駆者として、良い生態系を構築していきたいと思います。

では。